09年11月12日(木曜日) 中日新聞

アイフル赤字2,823億円

9月中間 利息返還請求響く

経営再建中の消費者金融大手アイフルが11日発表した2009年9月中間連結決算は、とりすぎた利息の返還請求が想定よりも増え、引当金を大幅に積みましたため、純損益が2823億円の赤字(前年同期は71億円の黒字)に転落した。中間決算の赤字は3年ぶり。

売上高に当たる営業収益は、前年同期比26.5%減の1218億円だった。金利を下げる代わりに融資の審査を厳格化したため大幅に減った。

アイフルは取りすぎ利益の返還請求のほか、金融危機で資金調達が難しくなったことで経営が悪化。私的税理の一種で、裁判外紛争解決手続きである事業再生ADRを9月に申請した。人員削減などの合理化を進めている。

10年3月期連結決算の業績予想は、営業収益が前期比30.7%減の2165億円、純損益が3082億円の赤字。