09年11月10日(火曜日) 中日新聞

冬ボーナス初の40万円割れ

民間調査5社が7〜13%減予想

今年冬に民間企業が支給するボーナス(賞与)に関する民間調査機関5社の予想が9日、出そろった。業績悪化で1人あたりの平均支給額は36万6000円(前年同期比13.8%減)〜39万2923円(7.4%減)と、どのケースでも比較可能な1991年以降で冬賞与としては最大の減少率になる見込み。冬賞与の減少は2年ぶり。

今年夏の賞与実績(36万3400円)に続き、冬も統計をとり始めた90年以降で初めて40万円を割り込む。夏、冬合計が70万円台に下がるのも初めてで、個人消費の低迷に拍車をかけそうだ。

予想はいずれも従業員5人以上の事業所が対象で、厚生労働省の毎月勤労統計調査を基に試算した。

最大の減少率を予想したのは、みずほ証券で「業績悪化が顕著な製造業の減少率が大きく、輸出関連企業などでは20%超の減少となる企業も続出しそうだ」